かばんの館

辰鼓楼 明治14年に時を刻み始めた、日本で二番目に古い時計台

出石のシンボルとして有名な辰鼓楼(しんころう)は、1871年(明治4年)に鼓楼(太鼓を鳴らして時をしらせる建物)として建てられました。辰鼓楼の建設には、明治の廃城令で取り壊された出石城の遺構や廃材が活用され、辰鼓楼が建つ場所は三の丸大手門のあった場所にあたり、時計の前にある鯉が泳ぐ池は出石城のお堀の跡です。
1881年(明治14年)になって、地元の医師が機械式大時計を寄贈し、現在みられる時計台の姿になりました。

日本最古…ではなかった時計台

1881年に時計台となった辰鼓楼は、長い間札幌市時計台と並んで日本最古の時計台であると考えられてきました。
しかし2021年の調査で、地元の弘道小学校に残されていた古い日誌が発見され、辰鼓楼が時計台となったのは1881年(明治14年)9月8日であることが判明しました。
これは札幌市時計台が設置された1881年8月12日よりも27日遅れることになり、日本最古ではないことが分かりました。このため、この調査以降は「日本最古年の時計台」という表現で紹介したり、「日本で2番目に古い時計台」という表現を用いるようになりました。
この残念なエピソードが話題となり、テレビでも取り上げられるなど、かえって同情を集めている(?)ようです。

2024年2月2日には、このエピソードにちなんで日本No.2サミットIN出石が開催されるなど「日本で2番目」推しのイベントが新たな人気を集めています。
(日本No.2協会主催で2024年2月2日午後2時2分開催 ※開催22分前に開場 会場:西日本で2番目に古い芝居小屋 出石永楽館)

【基本情報】

かばんの館から徒歩4分
住所〒668-0214 兵庫県豊岡市出石町内町
営業時間特になし
定休日年中無休
TEL
駐車場特定の駐車場はありません。近隣の駐車場をご利用ください。



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