出石城は江戸幕府成立の翌年、1604年(慶長9年)に小出吉英(こいでよしふさ)によって有子山の麓に築かれた城です。
戦国時代の後期、但馬を長年本拠とした名門、山名家により有子山の山頂に有子山城が築かれましたが、織田家の羽柴秀吉による二度にわたる但馬侵攻により落城。その後、城主として小出家が入り、麓の郭(くるわ)を出石城としました。
有子山城時代は典型的な近世の山城でしたが、江戸幕府が開かれ平和な時代となり、城が政庁としての性格を強める中で、より平地に近い城が求められるようになったのかもしれません。
この頃から城下町も整備され、現在に続く出石の町並みが形成されました。
明治時代になり廃城令により出石城も取り壊されましたが、野面積みの石垣などが現存。現在みられる隅櫓は1968年(昭和43年)に出石の町の人びとの寄付により再建されたものです。
みどころ
なんといっても、最上段にある有子山稲荷神社から眺める城下町の眺望です。お稲荷さんの朱の鳥居をくぐりながら石段を登り、稲荷神社の本殿の横から下を眺めると、辰鼓楼や黒い瓦屋根が並ぶ城下町の景色が一望できます。
また、出石城は桜の名所でもあります。春にはお城をバックに、桜が咲き乱れます。秋には有子山稲荷神社の参道を中心に紅葉もみられ、夏には青紅葉も美しいです。春夏秋冬の移り変わる景色を楽しめるスポットです。
【基本情報】
かばんの館から | 徒歩4分 |
住所 | 〒668-0214 兵庫県豊岡市出石町内町 |
営業時間 | 特になし |
定休日 | 年中無休 |
TEL | – |
駐車場 | 特定の駐車場はありません。近隣の駐車場をご利用ください。 |