かばんの館

出石永楽館 近畿最古の芝居小屋

出石永楽館(えいらくかん)は20世紀最初の年、1901年(明治34年)に開館した近畿で最も古い芝居小屋です。永楽館の名前は出石城主仙石氏の家紋「永楽銭」にちなんで名づけられました。歌舞伎、演劇、落語などが多数上演され、但馬の人びとに親しまれてきました。

時代とともに、演目は演劇から映画へと変わり、やがてテレビの普及とともにその役割を終え昭和中期に一旦閉館しましたが、平成20年に往時の姿に復元する工事が行われ、再び芝居小屋として復活しました。(平成10年4月28日豊岡市指定文化財)

2025年公開の映画「国宝」のロケ地となり、外国人の撮影監督から「世界でもっとも美しい劇場」と絶賛され、映画のロケ地巡り、聖地巡礼の映画ファンが多数訪れるなど、さらに注目度が高まっています。

舞台装置まで見学できる!内部は必見

出石永楽館は公演、貸館のない日は内部を見学することができます(有料)。

舞台に上がることもでき、日ごろ目にすることのない演劇の舞台裏を見ることができます。
舞台の下の奈落(ならく)にも入ることができ、廻り舞台やセリ、すっぽんなどの舞台装置が見れるのが嬉しいポイント。大正時代の演劇の息遣いが聞こえてくるようです。

これは舞台裏にある楽屋から舞台と客席を見下ろしたところ。
役者さんになったような気分を味わえます。

丸い廻り舞台があるのが確認できます。

二階席にある「定員38名」の手書き看板。あちこちに明治、大正、昭和の息遣いを感じさせるモノが残っています。

二階席からみた舞台。小さな劇場ですので、客席から舞台や花道の近さが魅力!

客席上には往時の広告看板が残っています。今も続いている老舗のお店も…

舞台上手には太夫座、囃子場が。
こちら上段の太夫座には義太夫の演奏者が座ります。下段の囃子場には三味線や太鼓などの演奏者が座り、出囃子などを演奏します。

「奈落の底」へ…舞台装置を見学

こちらは人力で回す、廻り舞台の装置。間近で見学できます。

こちらは廻り舞台にあるセリの昇降機。こちらも人力です。

こちらは花道の下の通路にある小型のセリ「すっぽん」の昇降部。
昇降装置のようなものはなく、おみこしのように担ぎ上げる構造になっています。

出石永楽館がある兵庫県豊岡市はかばんの町

出石永楽館がある兵庫県豊岡市は、かばんの生産量日本一のかばんの町です。
旅の思い出に、ぜひ素敵なかばんとの出会いをお楽しみください。
出石永楽館から徒歩1分と至近です。

出石永楽館から徒歩1分!かばんの館のショップ情報はこちらからどうぞ

【基本情報】

かばんの館から徒歩1分(とても近いです!)
入場料大人:400円 学生:240円 中学生以下:無料
住所〒668-0234 兵庫県豊岡市出石町柳17-2
営業時間9:30~17:00(最終入館16:30)
定休日毎週木曜日、12月31日、1月1日
※公演・貸館のある日は内部の見学はできません。
 見学可能日は出石永楽館さんのホームページでご確認ください。
TEL0796-52-5300
ホームページhttp://eirakukan.com/
駐車場特定の駐車場はありません。近隣の駐車場をご利用ください。



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